どの就労継続支援B型事業所でも利用者募集をします。では、何人の利用者を集めれば収支が成り立つのでしょうか?ここでは広島市の障害福祉サービス専門の行政書士が、就労継続支援B型事業所での目標の利用者数の求め方をご紹介します。
損益分岐点を知ろう
収支=0になる売上高のことを損益分岐点売上高ということはご存じと思います。では、損益分岐点売上高を求めるにはどうすればいいでしょうか?
1,損益分岐点売上高とは

一般的に
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
限界利益率=変動費÷売上高 ですが、
就労継続支援B型事業所の場合、経費はほぼすべて固定費ですので、
損益分岐点売上高=固定費 と考えて大きく違いません。
2,固定費に該当する費用を集計しよう

ランニングコスト 約 計140万円/月
主なものは、以下の通りです。
| 賃料 | 20万円/月 | 水道光熱費 | 3万円/月 |
| 人件費 | 100万円/月 | 広告費 | 3万円/月 |
| 法定福利費 | 10万円/月 | その他経費 | 1万円/月 |
したがって、毎月140万円以上の売り上げを挙げなくては赤字が累積します。
さらに事業所開設にあたり、改装費、送迎に使う車両の購入費、法人設立費等を初期投資しているため、その合計額を何カ月で回収するか、が上乗せされます。
20カ月で回収する場合、固定費140万円+(300万円÷20カ月)=155万円
3,必要な利用者数を計算してみよう

新規開設の就労継続支援B型事業所は、平均工賃月額1万円未満に仮置きされるので、人員基準6:1、定員20名であれば590単位です。また広島市(5級地)の就労継続支援B型の地域単価は、10.57円です。以上から、
590×(利用者数×利用日数)×10.57 となり、これが155万円を上回ればいいのです。
4,利用者数と利用日数の組み合わせを考える

3、より(利用者数×利用日数)=248 なのでこれをクリアする利用者数と利用日数の組合せを求めます。
| 利用者数 | 利用日数 | 合計 |
| 15人 | 17日 | 255 |
| 16人 | 16日 | 256 |
| 17人 | 15日 | 255 |
| 18人 | 14日 | 252 |
| 19人 | 14日 | 266 |
| 20人 | 13日 | 260 |
5,利用日数よりも利用者数の方が変数として扱いやすい

理論上は、利用者数と利用日数のどちらを増やすのでも同じですが、利用日数は利用者ごとの能力、体力等の影響を受けやすいため、事業所の努力次第で変化させられる利用者数を増やすことに取り組むべきです。
6,各メディアの契約率に応じて必要な問い合わせ数をはじき出す

ウェブ1%、折り込みチラシ0.3%が目安ですので、これをもとに18人の利用者を集めるのに必要な閲覧数、折り込み数を算出すると、
ウェブの閲覧数: 18÷1%=1,800回
折り込み数:18÷0.3%=6,000世帯
7,採用率を加味して、おおまかな必要な問い合わせ数をはじき出す

当然すべての問い合わせ者が利用者になるわけではなく、採用率は60%が目安です。
したがって、ウェブの閲覧数 1,800÷60%=3,000
折り込み数 6,000÷60%=10,000
が必要です。
これをクリアするべく、広告費を掛けます。
当事務所では、就労継続支援B型事業所の利用者募集に関する相談を承ります。

まずはお気軽にご連絡ください。

